原因
身体のなかで、もっともむくみが起こりやすいのが脚です。心臓から一番遠い位置にあって血液の供給が悪くなりやすい事と、重力の関係で水分が下に溜まりやすいからです。
脚のむくみは一般に、立ち仕事の人に多い症状ですが、実はデスクワークの人にもよくみられます。どちらも長時間同じ姿勢を続けている、運動不足、高いヒールを履き続けることなどで筋肉が衰えてポンプ作用がうまく働かなくなると脚の組織液(水分を含む血液、リンパ液など)の循環が悪くなり、細胞のすき間などに水分が停滞するから起こるのです。
また疲れがたまったときや、睡眠不足になったときなどにも、脚のむくみが起こりやすくなります。これは血液を送り出す心臓の働きが低下するためです。
中高年になって脚の筋力が低下した場合にも、むくみが起こりやすくなります。
脚の筋肉(とくにふくらはぎ)は、血液を心臓に戻すポンプの役割をしているため、筋力が低下すると血液がうまく戻らなくなり、血液中の水分が停滞するからです。
こうした脚のむくみの多くは、一過性のもので、ひと晩寝ると治まる程度なら、あまり心配はありません。
その他にも栄養不足(カリウムなど)が不足することでつりやすくなるという事もあります。
注意したいのは、病気が原因となる脚のむくみです。
原因には、心臓や肝臓、腎臓など、さまざまなケースが考えられます。
むくみから重大な病気が発見されることもあるので、なかなか治らない場合には内科や循環器などに受診しましょう。