膝のみ・関節痛の原因
膝は体重を支える非常に重要な部位です。人間の下肢には、大きく分けて「股関節」「ひざ関節」「足関節」の3つの関節があります。その中でも特にひざ関節は、下肢全体の中心となって、負荷に対するクッションや緩衝作用として身体を支えています。
膝関節は関節の中でも可動範囲が広いことで知られています。膝の屈伸を例に挙げると、伸ばした状態から正座をすると約140度もの動きができる関節です。
また、膝関節には普段の通常の歩行時で体重の約1.5倍以上、走行時には5倍以上もの負荷が膝にかかっているのです。
その為、膝を支えている周りの筋肉は負担が大きく、筋肉の緊張が強くなったり、傷ついたりしてしまいます。
歩いているだけでひざが痛む……
運動をしていたらひざが痛んで動けなくなった……
このようなお悩みをお持ちの方は少なくありません。特に高齢者の方に多いのですが、若い方でもスポーツなどが原因でひざを痛める例は数多くあります。また、ひざの痛みは子供にも起こることがあり、その場合は骨端症(オスグット)という筋肉の緊張が強くなり過ぎ、骨の表面を引っ張り、骨に炎症が起きてしまう症状が考えられます。
「関節痛」とは、様々な負担が原因で関節に炎症が起こり痛みが出る症状です。ひざの痛みは、その多くが関節痛だと言えるでしょう。動かし始めた時に痛み、動かしているうちに少しずつおさまってくることが多いようです。また、湿気や冷気など天候や気圧などによって痛みが強くなるという特徴もあります。関節痛にもさまざまな種類があるため一概には言えませんが、高齢者の方の場合は軟骨の減少により、関節形態が変化する事が大きな原因として挙げられます。
関節に負担がかかるほど発症しやすくなるため、高齢者の方はもちろん、激しいスポーツをしている方や肥満気味の方もリスクが高いとされています。